日帰り登山部部長のブチョーです。
今年2016年。いよいよ「山の日」が適用され、ホントに8月11日が祝日になってお休みになります。
まず、この「山の日」の法律的な根拠をみてみませう。
「山の日」の法律的根拠
国民の祝日に関する法律
(昭和二十三年七月二十日法律第百七十八号)最終改正:平成二六年五月三〇日法律第四三号
第一条 自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。
第二条 「国民の祝日」を次のように定める。
元日 一月一日 年のはじめを祝う。
成人の日 一月の第二月曜日 おとなになつたことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。
建国記念の日 政令で定める日 建国をしのび、国を愛する心を養う。
春分の日 春分日 自然をたたえ、生物をいつくしむ。
昭和の日 四月二十九日 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。
憲法記念日 五月三日 日本国憲法 の施行を記念し、国の成長を期する。
みどりの日 五月四日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。
こどもの日 五月五日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。
海の日 七月の第三月曜日 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。
山の日 八月十一日 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。
敬老の日 九月の第三月曜日 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。
秋分の日 秋分日 祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。
体育の日 十月の第二月曜日 スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。
文化の日 十一月三日 自由と平和を愛し、文化をすすめる。
勤労感謝の日 十一月二十三日 勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。
天皇誕生日 十二月二十三日 天皇の誕生日を祝う。第三条 「国民の祝日」は、休日とする。
2 「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。
3 その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。
間違いなく8月11日は山の日として定義され、2016年以降は毎年8月11日がお休みになります。
学生さんなんかは、もともと夏休み期間なんで、ちょっと残念な日取りでござんす。
「山の日」は当初の案は6月第1日曜日
この山の日なんですが、日本山岳会のHPに「日本に「山の日」をつくろう〜「山の日」制定の流れ〜」として詳しい経緯がまとめられています。
以下抜粋。
▼出典:日本山岳会HP
2012年10月3日、山岳5団体の「山の日」制定協議会は東京・代々木のオリンピック記念青少年総合センターで《~みんなで山を考えよう~ 「山の日」ネットワーク東京会議》を開いた。会議には「山の日」に関わる環境、文部科学、林野、国土交通、観光といった省庁、地方自治体、環境保全団体、野外活動グループ、研究者、観光業、山小屋代表、それに山岳5団体など合わせて100人余が参加した。
この会議でわたしたちは、夏山シーズン前の6月第1日曜日を《全国いっせいの「山の日」》にしようと提案した。山々がみどりに輝く日であり、心が山に向かう季節、さらに6月には祝日がない、などの理由だ。採決をとったわけではないが提案は、拍手とともに参加者の賛同を得た。日にちの特定は、ひとつの提案に過ぎないという側面を持つが、運動を前に進める意味で、きわめて大切な要件だった。
当初の「山の日」は6月第1日曜日だったのです。
確かに、日本の6月初旬の季節は美しく生命の息吹を感じる山の季節です。
6月に祝日が1日もないことでもナイスなアイディアでした。
しかし、その後、山の日のための法律改正の動きが進展していくなかで、6月という日付は見直されます。
▼出典:日本山岳会HP
■超党派「山の日」制定議員連盟の発足
「山の日」を祝日にするには国会による国民祝日法の改正が必要なことは既に述べた。全国レベルで「山の日」づくりの機運を盛りあげる一方、運動のスタート当初から国会議員への働きかけが肝要だった。しかし2011年3月の東日本大震災により、行政も国会も、復旧復興、原発の爆発事故と放射能汚染対策に追われ、「山の日」どころでなくなった。そのうえ政権が交代した。あっという間に2年間が経過していた。
2013年4月10日、超党派の国会議員による「山の日」制定議員連盟が設立された。衆議院の元副議長・衛藤征士郎さんが会長で、参議院議員・丸川珠代さんが幹事長、長野県選出の衆議院議員・務台俊介さんが事務局長である。民主党など7つの党派から副会長が出て、いま現在の加盟議員数は衆参あわせて110人。最高顧問は、衆議院議員で日本山岳ガイド協会会長の谷垣禎一さんである。
山岳5団体の協議会からは代表幹事の成川と、新しい拡大組織・全国「山の日」制定協議会で事務局長を務める磯野剛太さん(日本山岳ガイド協会理事長)がオブザーバーとして出席し、求めに応じて参考意見を述べた。
超党派の「山の日」制定議員連盟は11月22日の総会で、お盆休みにつながる8月11日を「山の日」と決めた。山岳5団体は諸種の条件を勘案して6月第1週に固執しなかった。議連は年が明けた2014年1月24日の第14回総会で、国会に提出する祝日法改正案を決めた。
この日本山岳会の記事では言及されていませんが、山の日をいつにするかは、いったん6月12日案に変更されました。
ウィキペディアを引用します。
2013年6月30日に山の日制定議員連盟が開いた総会にて、6月上旬、海の日の翌日、お盆前、日曜日を祝日とする案の中から、盆休みと連続させやすい利点があるとしてお盆前の8月12日を祝日とする案が採用された[1]。しかし、8月12日は日本航空123便墜落事故と同日のため群馬県選出の小渕優子らが「日航機墜落事故が起きた日をお祝いするのは違和感を覚える」と懸念を示し、群馬県知事大澤正明が日付見直しを求めたことを受け[2]、議員連盟は11月22日の総会で最終的に8月11日を山の日とすることを決定した[3]。
そんなわけで、結局、山の日は8月11日となったというお話でした。
初めての「山の日」。2016年の場合
2016年のカレンダーを見てみましょう。
8月11日(木) – 山の日
8月12日(金)
8月13日(土) – 休日
8月14日(日) – 休日
8月15日(月) –
8月16日(火) –
8月17日(水) –
8月18日(木) –
8月19日(金) –
8月20日(土) – 休日
8月21日(日) – 休日
普通の会社は、13日前後に夏季休暇が設定されることと思います。
んで、有給休暇もついでにこのあたりにとれれば、うまくいけば、8月11日の山の日から休みを開始し、怒涛の11連休が実現する可能性もあるかもしれません。
ま、日帰り登山部のブチョーの会社では無理ですが。