登山で使われる靴にはいろいろあるわけですけれども、ここでは便宜的に3つに分類してみました。
1つめが一般的に想像される登山靴っていえばコレってゆー靴。トレッキングブーツです。
2つめは本格登山には必須の重登山靴。まさに重い靴ですが、最近ではマウンテニアリングブーツって呼ばれています。直訳すると「登山靴」?
3つめはランニングシューズみたいなローカットの靴。アプローチシューズとかファストパッキングシューズと呼ばれています。
それぞれを見ていきましょう。
トレッキングブーツ
トレキングブーツとゆーかトレッキングシューズ。
一般登山道を歩くための登山靴で、固くなく重くもないので低山デビューの初心者におすすめできます。
最近のトレッキングブーツは、革やゴアテックスなどの防水透湿素材が組み合わせて作られるのが一般的です。
マウンテニアリングブーツ(重登山靴)
昭和時代の山岳部員の足元といえばこの重登山靴でした。
オール革製で分厚いビブラムの靴底をもった重い靴。肩には横に長いキスリング。
樹脂臭い白いポリタンク。
話がそれました。
残雪期や岩場もでてくる3000m級の山々を重い荷物を背負って歩くためにはやっぱり重い靴が必要なようです。
でも、最近は新素材や新技術によって重量も軽減されています。
そのため「重登山靴」ではなく、マウンテニアリングブーツと呼ばれるようになったのでしょうか?
低山歩きでは物足りなくなり、日本アルプスに挑戦したいと考えるようになったら、購入を考えましょう。
アプローチシューズあるいはファストパッキングシューズ
アプローチシューズってゆーのはその名のとおり、本格的な山に入るまでのアプローチのときに履く靴ってことです。
また、ファストパッキングとは、ハイキング(あるいは登山)とトレイルランニングを融合させた山行スタイルです。
トレイルランニングはとにかく走ることに重点が置かれますが、ファストパッキングは、衣食住を背負い、山での走りを取り入れたスピーディーな行動で長距離山行を楽しもうとする欲張りな方法です。
このサイトは基本的に日帰り登山についてのサイトですので、「住」を背負って山に行くことはありませんが、アプローチシューズやファストパッキングシューズは、軽快な日帰り登山でも有効なツールになります。
家から山までコレ一足で済まそうと思えば済ますことも可能です。
低山であればわざわざトレッキングシューズを履かなくても、アプローチシューズあるいはファストパッキングシューズと呼ばれる靴でも十分です。
ただし、このカテゴリに分類される靴は、雨水や泥水が簡単に侵入してきますのでそれはガマンする必要があります。
そんなときは、防水透湿ソックスと組み合わせて使う手もあります。
トレッキングシューズを履いた足では、山中で走ろうとゆー気にはあまりなりませんが、アプローチシューズやファストパッキングシューズであれば、気持ちのよい稜線や下山道を走り出したくなる自分に気づけるかもしれません。
ただ、ハイカットのトレッキングシューズのように、下山して脱ぐときに快感を味わうことが、このテの軽量のローカットシューズでは体験できません。