いやあ、噂には聞いていたんですが、ほんと、すごかったです。
麓から頂上までずーっとカタクリの道が続いているって言っても過言ではない山、それが新潟県の魚沼(鉄道でいえば六日町)にある「坂戸山(さかどやま)」。
何年か前にNHKの大河ドラマで主人公になった直江兼続のお城があった山です。
標高はスカイツリーと同じ634メートル。登山道も整備されていて、1時間程度で登れるお手軽な山です。
頂上からは、八海山や巻機山、守門岳など越後の山々をのぞむことができます。
■坂戸山登山口と駐車場
坂戸山の登山口はここ。
神社の手前に駐車場があり、きれいなトイレも近くにあります。
ここの駐車場はそれほど広くないので、ここがいっぱいだった場合は、歩いて数分のところにある「坂戸山登山者用駐車場(旧深谷市山の家)」が用意されています。
案内表示に従ってすすむと駐車場があります。
ここが登山者用駐車場(旧深谷市山の家)。
私が行ったときは、ゴールデンウイーク中だったので(4月29日)、県外ナンバーのクルマも多くとまっていました。
この駐車場にはトイレはありません。
ここもいっぱいだったときは、近くの銭淵公園に広大な駐車場がありますので、そっちを利用しましょう。
分かりやすい地図が新潟県のHPにあります。⇒ここです。
■坂戸山の登山ルート、薬師尾根コースと城坂コース
坂戸山登山口から頂上に向かって2つのルートが伸びています。
薬師尾根ルートは距離が短いですが、ほとんど直登で、けっこう角度があります。
尾根道なので、振り返れば魚沼盆地と魚野川を見下ろすことができます。
季節が合えば、登山道にはイワウチワやタムシバ、ツツジの花に出会えます。
坂城コースはつづら折りの道をたどって谷筋を登ります。残雪をながめつつ、麓から山頂まで続くカタクリを見ることができます。紅いイカリソウや白いイチゲ、ショウジョウバカマも咲いています。
薬師尾根コースを登る
登山口にあるトイレによって、薬師尾根コースに向かいます。
ちなみに、登山道の途中や頂上にはトイレはありません。
登り始めてすぐに見えてきたカタクリの群落は、花のシーズンを終え、すでに実がなっていました。
頭のうえにはタムシバ。
地面ではイワウチワが迎えてくれます。
ほとんど一本調子の階段の登りが続き、最後は金属ハシゴ階段が現れ、頂上に到達します。
眺望バツグンの坂戸山頂上
頂上に立つと、まずはお隣の八海山の雄姿がドーンと登場。
ほかにも、谷川岳、苗場山、巻機山など、越後の山々のパノラマが楽しめます。
頂上にはお堂もあって、登山者が思い思いの場所で、休んでいます。
陰になっている部分には雪も残り、あちこちでカタクリやショウジョウバカマが咲いています。
城坂コースはまさにカタクリロード
城坂コースで下ります。
頂上周辺にもカタクリの群落が広がりますが、少し降りた桃ノ木平と呼ばれる場所では一面に咲くカタクリを見ることができます。
これで終わりと思いきや、その後の下り道でも、ずっとカタクリが咲き続けています。最終的には麓の広場にもカタクリが一面に咲いています。
坂戸山のカタクリは、日当りや雪の融け具合などの環境によって、咲き具合がいろいろなのがお得感が大きいです。
花が散ってすでに実をつけている個体もあればmまだツボミ状態のものもあり、いろんな段階のカタクリを観察することができます。
坂戸山は関東方面からもアクセスがよい場所にありますし、電車でも六日町駅で降りれば、徒歩で往復可能です。
季節のタイミングがあえば、一生分くらいのカタクリを見ることができる山です。
薬師尾根コースで登り、城坂コースで下りた全行程は5.4Km、2時間47分でした。