日本最長のゴンドラ、その名もドラゴンドラを知っているか
ドラゴンドラ。なんだそりゃって思いますよね。
日本最長を誇る5481mの長さの定員8名のゴンドラで、片道25分かけて紅葉の上信越国境の山並みを眺めることができる西武グループのゴンドラです。
ドラゴンみたいに長くて迫力満点なゴンドラなのでドラゴンドラと名付けられたみたいです。
ちなみに、この「ドラゴンドラ」ってゆーおやじギャグ風のネーミングは、誰あろう、かの「ユーミン大先生」によるものだそうで、昭和世代としては納得します。
恋人はサンタクロースのスキー天国ですからね。
あ、私は、ユーミンよりも中島みゆき先生派なんで、そこのところ、よろしくお願いいたします。
ドラゴンドラの紹介動画がありましたので、ご覧ください。まさに、秋限定の大パノラマです。↓これは2018年用の宣伝動画です。
紅葉が見ごろときいて苗場へ行ってみた
ドラゴンドラで行ける苗場山のふもとの紅葉が見ごろと聞いて、湯沢へ行ってきました。2016年10月22日のお話です。
まずは、ドラゴンドラのHPで、現在の紅葉具合を確認してみてくださいね。
▲出典:ドラゴンドラHP
では、苗場プリンスホテルへ。
苗場プリンスホテルには8時30分に到着しました。
ホテルの隣に、ドラゴンドラ(あるいは田代ロープウェイ)に乗るためのチケットを販売しているバスターミナル「シュネー」の建物があり、バスはここから出発します。
▲左に見えてるのが苗場プリンスホテル本体、その裏が苗場スキー場、右側がシュネーです
すでにバスを待つ行列ができています。
おもむろにチケット購入の列に並びます。
一口に苗場と言ってもかなーり広いので、ここでちょっと確認です。
普通、「苗場スキー場」と呼ばれているのは、苗場プリンスホテルの真後ろにある「筍山(たけのこやま1789.8m)」をピークとするエリアです。
ホントの苗場山の頂上は、この苗場スキー場から、約6キロメートル離れたところにあります。
なぜ「たけのこやまスキー場」にしなかったのでしょうかとゆー疑問は残りますが。とにかく、本当の苗場山の山頂は、この苗場スキー場からちょっと離れているんです。
んで、私たちがこれから乗ろうとしているドラゴンドラは、同じ苗場といっても、かぐらスキー場へ行くためのゴンドラです。
かぐらスキー場は、苗場山(標高2145.2m)本峰へ至る尾根にある「神楽ケ峰(標高2029.7m)」をピークとする斜面に作られています。
ドラゴンドラと田代ロープウェイのびみょーな関係
「かぐらスキー場(田代エリア)」へ行くためには、次の2つの乗り物があります。
●ドラゴンドラ
●田代ロープウェイ
どちらも、同じ西武グループが運営しているので、チケットは共通です。
ドラゴンドラの山麓駅へは、苗場プリンスホテルから無料シャトルバスで5分(徒歩20分)、もう一方の田代ロープウェイの山麓駅は苗場プリンスホテルからバスで約10分くらいですが、こちらは有料になります(2019年:大人600円/小学生300円)。
▲出典:https://www.princehotels.co.jp/ski/naeba/dragondola/autumn/shuttle_bus/
ドラゴンドラに乗っても、田代ロープウェイで行っても、終着点はかぐらスキー場(田代エリア)になります。
んで、ドラゴンドラと田代ロープウェイの山頂駅は同じかぐらスキー場(田代エリア)にありますが、この2つの駅は、徒歩で約25分ほど離れた位置にあり、田代ロープウェイの山頂駅のほうが、ドラゴンドラの山頂駅よりも高い位置にあります。
なお、かぐらスキー場には、「田代エリア」のほかにも「かぐらエリア」、「みつまたゲレンデ」などがあり、こんがらがります。
チケット料金はこんな感じです。
上の写真は、3年前(2016年)の料金です。
2019年版はこちら↓。値上げされてます。
割引クーポン券があるので、アクセスして印刷して持っていくといいですよ。
⇒割引クーポン券
▲出典:ドラゴンドラHP
チケットがこれです。
裏側です。
チケットは共通なんで、往復ドラゴンドラもありですし、行きはドランゴンドラ下りは田代ロープウェイもありですし、行きも帰りも田代ロープウェイでもOKです。
ただし、田代ロープウェイの山麓駅とここシュネーの間のバスは有料です。バスのチケットはシュネーでも買えますし、田代ロープウェイの山麓駅でも買えます。
前述したように、田代ロープウェイの山頂駅は、ドラゴンドラの山頂駅よりも高いところにあるので、ドラゴンドラで登って田代ロープウェイで帰るためには、ドランゴンドラの山頂駅から田代ロープウェイの山頂駅への徒歩による登りが必須です(歩きたくない方には、有料のリフトもあります)。
つまり、逆コース(登りは田代ロープウェイ、下りはドラゴンドラ)にすれば、周囲を散策しなければ、登りはありません。
さて、チケットも買ったので、行列に並びます。私たちは行きはドラゴンドラ、帰りは田代ロープウェイのルートにしました。
5分も待たない間にバスが来ました。
ドラゴンドラ山麓駅行きの無料シャトルバスに乗ります。
ここがドランゴンドラ山麓駅。
朝一番ですが、ちょっと並びます。
上の気温。
5分ほど並んで乗り込みます。
ドラゴンドラは定員8人。片道25分です。
8人ずつ乗り込むんではなくて、グループごとにわりと柔軟に乗り込んでいます。
私たちが乗ったゴンドラは、4人で乗り込みました。
アップダウンを繰り返して、全長8481mを進んでいきます。
杉林や。
色づいた広葉樹。
渓流の上を渡り。
湖も見えます。
こりゃあ、2200円(往復)の価値は十分あります。
25分ってけっこう長いですが、周囲の風景はどんどん変わるのであきることはありません。
標高1346mのドラゴンドラ山頂駅に着きます。
けっこうな標高の山の上ですが、こんな感じです。
レストラン「アルム」がどーん。建物の背後にそびえ立つのは東京電力の巨大鉄塔です。
景観ぶち壊しですが、こんな高所によく建てたものだと感心します。
売店もあり、よくある日本の庶民的リゾート風景です。
到着したかぐらスキー場「田代エリア」はけっこうな広さがあります。
ここから苗場山山頂を目指すこともできますし、田代湖の周辺を散策したりできます。
帰りは、同じドラゴンドラで帰ってもいいですし、ここから徒歩25分(のぼり)の田代ロープウェイ山頂駅へ行き、そこから田代ロープウェイで下るのもOKです。
前述したように、田代ロープウェイで下に降りたときは、有料のバスでドラゴンドラ山麓駅へ帰る必要があります。
田代ロープウェイ山頂駅直下はちょっと急な登りですが、リフトを使ってらくちんに登ることもできます。
とりあえず私たちは、苗場山頂上につらなる尾根にあるピーク、「神楽ケ峰」を目指します。
帰りのドラゴンドラやロープウェイは午後4時が最終になるので、それまでにはどちらかの駅に戻ってこなければなりません。
■ドラゴンドラ山頂駅から「神楽ケ峰」を目指す
ドラゴンドラ山頂駅のすぐ近くに「田代第2高速リフト」の乗り場があります。
4人乗りで全長902mのリフトです。
もちろん有料ですが、これに乗れば「神楽ケ峰」への行程を少し短縮できます。
「神楽ケ峰」へ向かうルートはこんな感じです。
「田代第2高速リフト」に乗らなくても、スキー場のゲレンデや林道を経由して「神楽ケ峰」へ向かうことが可能です。
私たちは田代湖を見てから林道経由で「神楽ケ峰」への登山道へ向かうことにしました。
田代湖です。
林道を経由して「田代第2高速リフト」の終点へ向かいます。
「田代第2高速リフト」の終点からさらにゲレンデを歩いて上へ向かいます。
こんな木も生えています。
田代第4ロマンスリフトを過ぎて、まだ登ります。
田代第1高速リフトの建屋です。
この「田代第1高速リフト」裏手に登山道への入り口があります。
ゲレンデ図で見ると、「田代第1高速リフト」はここです。赤枠で囲ったところが田代第1高速リフトです。
幹が白い木(ダケカンバ?)がいっぱい生えています。
落ち葉で、登山道はふかふかです。
気持ちがいい登山道です。
「神楽ケ峰」周辺の斜面です。
ホネホネです。これが見たかったのです。
苗場山山頂も見えます。
タイムリミットの4時までは時間がありますが、所用があるので今回は引き返しました。
巨大鉄塔を見あげながら田代ロープウェイ山頂駅をめざす
登ってきた登山道を引き返し、ゲレンデを通って、いったんドラゴンドラ山頂駅へ戻ります。
レストランは大混雑です。
ちなみに、このレスラン付近そびえる巨大な鉄塔は東京電力のもので、話題の柏崎刈羽原子力発電所で作られた電気を関東地方に運んでいます。
2016年10月現在、原発は停止していますけれども、原発が稼働すれば50万ボルトの電流が流れます。
巨大鉄塔を見ながら、田代ロープウェイ山頂駅へ向かいます。
ドラゴンドラ山頂駅から田代ロープウェイ山頂駅へ向かう場合、田代ロープウェイ山頂駅直下は登りになります。
疲れた人にはリフトがあります。
私たちは歩いて田代ロープウェイ山頂駅へ向かいました。
この山頂駅からは、谷川岳をはじめとする山々を見ることができます。
無料の待合室には、ADCORE社のチェルボチェア。
かなりくたびれていますが、日本の木製椅子業界に衝撃を与えた名作椅子です。
下りに使った田代ロープウェイは、最大91人定員です。
瞬間最高地上高度が230mで、日本一だそうです。
ゴンドラの中央底部には窓があって、真下の景色を見ることができます。
片道10分なので、登りで使ったドラゴンドラに比べると少々あっけなく終わりますが、エメラルドグリーンの田代湖が望めます。
田代ロープウェイ山麓駅で、バスのチケットを買って、苗場プリンスホテルへ戻り、本日の遠征は終了しました。
ドラゴンドラと田代ロープウェイ注意点はココ
お手軽に標高1300mや1400mまで行けるドラゴンドラと田代ロープウェイですが、気を付けた方がいい点を書いておきます。
・散策をしないのならハイヒールでもいけますが、周囲を歩くなら、しっかりした靴を履いていきましょう
・ふもと駅よりも気温が低いので、防寒着はちゃんと用意していきましょう
・行きはドランゴンドラ下りは田代ロープウェイの場合、田代ロープウェイ山頂駅へ行くときに「登り」があります
・頂上駅のレストランは大混雑するので、自前の飲み物やお弁当を持っていたほうが並ばなくて済みます
・ドラゴンドラの方が、田代ロープウェイよりもダントツで面白いです
・ドランゴンドラHPからクーポンをダウンロードして印刷して持っていくと、大人の場合、おひとりさま200円から300円安くなります(時期によって違います)←2019年版のクーポンに修正しました
紅葉シーズンは1年のなかで、ほんの少しの期間だけです。
シーズン中はかなり混みますが、ドラゴンドラは乗る価値がありますよ。
余裕があれば苗場プリンスホテルにでも泊まってくださいね。
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