寒い冬でも、山の中でアツアツのカップ麺が食べたい。
そんなときに必要になるのが熱湯です。
山のなかで熱湯を手に入れるためには、その場で沸かすか、熱いお湯を冷めないように持っていくしかありません。
その場で沸かすためには、ストーブなどの熱源が必要ですが、日帰り登山であれば、最初から熱いお湯を持って行った方が簡単です。
2大保温ボトル。サーモスとモンベル
熱い液体の水温を以下に逃さず維持するか。
メーカーの技術者さんたちはいろいろ考えました。
昔は、保温ボトルといえば、いわゆる魔法瓶で、内部が真空になっていて、さらにメッキ加工が施された2重構造のガラス瓶でした。
魔法瓶のなかは鏡の世界。これで熱を逃がさないようにしていたわけですが、ガラス製の魔法瓶はよく割れました。
そうこうしているうちに登場したのが、ステンレスを使った魔法瓶。魔法瓶の老舗、サーモスの売れ筋がコレです。
冬山の定番、「山専ボトル」です。
フタがカップになる構造で、手袋をしても扱えるような構造になっています。
しっかり握れるように本体に滑り止めリングが付いていて、底部分には、衝撃に強いバーが装着されています。
このサーモスに対抗するのが、モンベルのアルパインサーモボトル。
これもフタがカップになる構造で、中栓が6角形になっていて、手袋をしていてもあけやすい。
どちらの保温ボトルも使い方が大事です。
頂上でできるだけアツアツのお湯が欲しい場合は、最初にお湯を入れる前に、ボトルの中に熱湯を入れて、ボトルそのものの温度を上げ、いったんそのお湯を捨てて、改めて熱湯を注ぐ。
これ、ジョーシキです。
缶ビールを冷えたまま運べる保温ボトル
これがスノーピークのシステムボトル。
タンブラーにもなるボトル。しかも、缶入りの飲み物を缶ごと入れて、保冷(保温)バッグみたいな使い方もできるところがミソです。
そのための保冷剤もボトルに付属します。
冷えた缶ビールをこのボトルに入れて山頂へ行けば、キンキンに冷えたままのビールをぐびりとやることが可能なたまらん仕組みです。