毎度。日帰り登山部の電気男です。
山が好きなアウトドアな私。もちろん植物も大好きです。
んで、植物の中でも私のお気に入りの植物といえば、ハスです。
山ではあんまし咲いてませんがね。
泥の中に根をのばし、1年ごとに新しく芽吹いて水上に顔を出し、巨大な葉を成長させる。
夏になれば大きなツボミを水面上にもたげ、美しい花を咲かせる。
しかもこの美しい花には香りもあるって知ってました?
ちょうどこのくらいの咲き始めの頃にニオイを嗅ぐと、高級なお線香のような香りがします。
花が散ったあとのハスの実の姿は風情があり、しかも蓮の実は食べられるし、根であるレンコンも言わずもがな。
食用、薬用、観賞用として大活躍し、天国にまで咲いているとゆーまさにスーパーな植物です。
んで、奥さん。
この蓮がシャワーヘッドになるって知ってました?
ハスの実のところ(花托、果托)のカタチがシャワーヘッドに似てるって話じゃないですよ。
確かに緑色のシャワーヘッドみたいなんですがね。
今回お伝えしたいのはコレじゃなくて、蓮の葉っぱがホントに、シャワーヘッドになるって話なんです。
文章では伝わりづらいですので、動画を見ていただきましょう。
写りは悪いですが、ハスの葉から放射状に水が噴き出しているでしょ。まさに蓮の葉のシャワーヘッドです。
蓮シャワーの仕組み
蓮の葉の茎の断面をみると、穴が開いてます。
蓮の根にあたるレンコンに穴が開いているように、茎のなかにも「通し」で穴が開いているんですね。
んで、その穴は葉っぱのなかまで続き、葉っぱの端っこで閉じています。
ハスはこの穴とゆーかトンネルを通して空気を取り入れ、水中の泥の下にあるレンコンに送り込んでいるって話です。
で、これを逆に利用して、ハスの葉の茎の穴に無理矢理水を送り込むとその水は茎のトンネルを通って葉っぱまで行き、そこで葉っぱの葉脈のトンネルに従って放射状に分かれ、葉っぱの端に向かって流れていきます。
葉っぱにあるトンネルは、最後はふさがっているんですが、このシャワー用の葉っぱは、周囲がぐるっと切り落とされています。
▲ハスの葉の周囲が切り落とされ、ハスの葉がきれいな円形になっている
そんなわけで、切り落とされた断面から、水が噴き出すって寸法でさあ。
蓮シャワーの作り方
蓮の葉っぱを用意します。
用意した葉っぱの周囲を切り落とします。葉っぱを正円形に切り抜く感じです。
水道のホースを用意します。
葉っぱの茎をきれいに切断し、切断した箇所のすぐ上に布を巻いて、ホースの穴の径くらいの太さにします。
これをホースに突っ込みます。
ホースから葉っぱが抜けないようにテープでぐるぐる巻きます。
このとき、いわゆる「ダクトテープ」を使うと便利です。
ダクトテープは水にも強く、水道管の補修なんかに使えるテープです。
あとはホースを水道につないで蛇口をひねるだけ。
蓮シャワーのできあがりです。
なお、この仕組みを逆に利用して、葉っぱに酒を注いで、茎の先っぽから飲む「象鼻杯(ぞうびはい)」という遊びもあるんですよ。