今年は春が早いときいて偵察に行ってまいりました。
雪割草で有名な新潟県の角田山。桜尾根ルートです。
ここは、角田山の公式ルートではないということですが、そのスジでは雪割草で大変有名なルートです。
ただ、現在は、雪割草を再生中ってゆーのがホントのところのようです。
かつては、季節になれば一面が雪割草に覆われるほど咲いていたそうですが、心ない登山者によって壊滅状態になった。それを地元の方たちが再生しているところなんだそうです。
その再生中のところを静かに登らせてもらっているわけですが、近年、このコースが全国的に有名になるにつれて、団体客も押し寄せ、一部で軋轢が生じているって話も聞きました。
そんな桜尾根コース。閉鎖されちゃったとゆー情報がネットにちらっと出ていたので、その真偽を確かめるべく、行ってまいりました。
ロープが張られている角田山桜尾根コース入口
2019年3月2日。晴れてますが、視界が悪く、佐渡ケ島も見えません。風がちょっとあります。
角田灯台が見える駐車場にクルマをとめ、桜尾根コースに向かいます。
この駐車場にはトイレがあるんですが、なぜか今日は立ち入り禁止になってました。
桜尾根の入り口の横には燦燦CAFEがあって、繁盛しています。
んで、その桜尾根コース。その入り口には、鉄棒が地面に打ち込まれロープが張られてました。
よく見ると、ロープだけでなく、その向こうの登山道には、横倒しにされたアルミ脚立のバリケードも見えます。
こりゃ、ほんとに閉鎖されたのかと思いつつ、トンネル方面に少し歩くとクルマが止められるスペースがあって、そこに新たな桜尾根への入り口が作られていました。
その新しい登山口の前で、登山レディーと地元の方がお話をされていて、私もそこにまざって話を聞かせてもらいました。
カフェが人気になって出入りする人もクルマも増えて、おまけにトンネル方向から自転車で下り坂を爆走してくる人も増え、さらにそこに桜尾根を目指す登山者が加わると事故が起きるかもしれないと考え、桜尾根の入り口を移動させたとゆー話でした。
新しい入り口はこっちねと案内されたので、お礼を言って、示された方向にすすみます。
すぐに桜尾根ルートと合流しました。写真は上からみた桜尾根の入り口です。
けっこう厳重な封鎖です。
桜尾根ルートをすすむと、すぐに雪割草が見つかりました。花はほんとに数日前に咲いたって感じで、小さくて可憐です。
雪割草の花は日がたつと大きくなるんですが、私は咲き始めの小さい頃が好みです。
笹薮の下にも咲いてます。
どんどん登って、灯台ルートなどにつながる公式ルートに合流しました。
雪はほとんど消えています。
頂上到着です。
春を待ちわびた登山者がけっこういて、思い思いにメシ喰ってました。
私は、今日はあんまり時間がないし、視界も悪いので、速攻で下ります。
道はほとんど乾いていて、濡れていてもこんな程度。
ドロドロになるのを覚悟してましたが、拍子抜けしました。
下りは、灯台ルートをすすみます。
この灯台ルートは「下り」が最適です。
眼の前に海を見ながら、山を降りて行くことができます。今日は霞がかっているので残念ながら佐渡が見えません。
角田岬灯台が見えてきました。
角田山には、最近はイノシシがいるそうですよ。
ツバキの花もきれいに咲いてます。
とゆーわけで下山しました。
本日は花粉がけっこう飛んでました。ポケットティッシュ1つ使い切りました。
角田山の桜尾根ルートについて
去年までの桜尾根ルートの入り口と今回できた新しい入口の位置関係はこんな感じです。
左の赤丸がもともとの入り口。右の赤丸が新しい入口です。
角田山の桜尾根はほんとにデリケートなところですし、私有地です。地元の方も情熱をもって管理されています。
いろんな話を聞くと、けっこうひどい登山者もいるようで、完全封鎖したほうがいいのかもって思ったりしますが、現時点ではその手段をとることなく、開放されているようです。
「ヤマレコ」などの角田山関連の過去の情報を読むと、このルートでけっこう怒鳴られたりした人もいるようですし、団体客が追い返されたとかいろいろあったようです(伝聞です)が、その背景にはいろんな理由があったみたいです。
興味のあるかたは検索してみてください。
雪割草に関しては、この角田山の桜尾根ルートだけではなく、弥彦山をはじめ、新潟県のいろんなところに咲いています。
長岡市にある雪国植物園なんかもおすすめです。
そんなわけで、この混んでる桜尾根ルート以外の道を地味に探してみるのも一興です。