毎度。
日帰り登山部、装備係の電気男です。
1週間前に角田山に行ってカタクリだらけの山に感激しました。
ところが角田山よりもすごいカタクリの大群生地が角田山のとなりの弥彦山にあると聞いて行ってきました。
越後平野の日本海沿いに連なる山々は弥彦山塊、あるいは弥彦山脈と呼ばれ、その主峰が弥彦山です。
この山塊の北が角田山(482m)であり、南には良寛さまが住んでいた国上山(313m)が続きます。
今回は弥彦山のもう1つのピーク、多宝山にも寄ってくる予定で出発しました。
日本海側からも登れる弥彦山
弥彦山は、由緒正しき越後国一宮である弥彦神社があるお山です。
山そのものがもったいなくもご神体です。
通年営業しているロープウェイの切符を買えば、ハイヒールでも9合目までは簡単に到達できます。
また、弥彦スカイライン(今では無料)を使えば、冬季以外は快適なドライブで頂上直下の駐車場までたどりつけます。
自分の脚で登りたいって方には、ロープウェイがあるのと同じ新潟平野側(麓の弥彦神社側)からならしっかりと整備された登山道(表参道ルート)があり、幼稚園生でも安心してハイキングが楽しめる環境になっています。
ちなみに弥彦山の標高は634mでスカイツリーと同じ高さです。この数字の一致はタマタマですが、弥彦ロープウェイ側は宣伝に使っています。
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頂上には弥彦神社奥の宮であるところの御神廟があり、広い山頂は多くの人でにぎわいます。
弥彦山の新潟平野側は以上のように団体観光客もオッケーなお手軽観光旅行的な雰囲気です。
その一方。
弥彦山には新潟平野側とは反対の日本海側から登るルートがいくつか存在しています。
海側を走るシーサイドラインは風光明美なドライブコースになっていますが、この海側から弥彦山を目指す登山者は新潟平野側に比べるとあまり多くはありません。
今回は、田ノ浦温泉から登るルートで弥彦山に登り、稜線ぞいに多宝山まで行って田ノ浦温泉に降りて来るピストン登山を行います。
マイナーなルートのようで、カタクリや雪割草がこれでもかと咲き誇る春の季節でも登山者はそれほど多くありません。
かつては銅山だった弥彦山
弥彦山の近くに燕市があります。
現在では燕三条として三条市とセットになって金属加工の町として知られています。
燕市と三条市は隣あってはいますが、あくまでもそれぞれが独立した市です。
その燕市の工芸品の1つに鎚起銅器(ついきどうき)があります。
板状に延ばした1枚の銅板を叩きあげて器を作る製法です。
無形文化財 鎚起銅器 玉川堂 桑文 菓子皿 中古 |
この鎚起銅器に使われた銅が、弥彦山の「間瀬銅山(まぜどうざん)」で産出した銅でした。
この間瀬銅山は現在では閉鎖されていますが、田ノ浦温泉から弥彦山に登るルートは、かつての銅山の道そのものであり、途中に廃坑になった穴を見ることもできる道になっています。
広い駐車場とトイレがある田ノ浦海水浴場から登山開始
2016年4月2日。いいお天気の新潟です。
水1を合計1リットルとグリコアーモンドチョコレートとおにぎり2個(紅さけX1,博多明太子X1)をもって越後七浦シーサイドラインの喜左エ門を目指します。
喜左エ門さんの建物から見て左前方が田ノ浦海水浴場の駐車場です。
トイレもあります。
今回はここにクルマをとめます。
喜左エ門さんの脇を通って山へ向かいます。
すぐに地図があります。
3時間35分は、この田ノ浦ルートをピストンで弥彦山まで行って帰ってくる参考時間のようです。
地図を確認して坂を上ります。
お、こんなところに格安のお宿が。
海水浴にはいいかもしれません。
カンバンを見ながらどんどん上へすすみます。
ドコモのアンテナ鉄塔があり、その脇にも数台クルマがとまっています。
ちょっと寄り道。
鉱山のなごりです。
駐車場から10分ほどのところにクルマが数台とめられるスペースがあります。
カンバンを読んでみます。
左にすすむと神社跡があるようですが今回はパスしました。
この分岐を右方向にすすみます。
標識もあります。
不動明王の石像がありました。
たまたま覚えていた真言を唱えます。
ノウマク・サンマンダバザラダン・センダ・マカロシャダ・ソワタヤ・ウンタラタ・カンマン
これを機会にこの真言をマスターしたい方はこちらです。
春の弥彦山はカタクリだらけ
はやばやとカタクリ登場です。
銅山のあとなのか洞穴も出現。
こんなお花も。
そしてカタクリカタクリ。
川に沿ってすすみます。
生命ほとばしる原始植物が渦を巻きます。
小さなダムです。
んでまたカタクリ他、春の植物群。
ここのルートの特長は斜面に生えるカタクリを下から見あげることができるところにあります。
痒い所に手が届くように標識が現れます。
そしてまたカタクリ。
川を渡ります。水量は多くありません。
この日はこの程度でした。
こんな道を登ります。
そしてお花。
花ばかり見ていると道を失いそうになりますが、そんなときは周りを見渡すと、救いの紅いテープ。
たまに標識。
ワイルドなシダ系植物。
そして現れる鎖場。本日の核心といえば核心。
鎖に従うと沢を直登することになるみたいですが、左側に巻けるルートがあり、トラロープが張られています。
慎重に乗り切ってください。
それを過ぎれば優しい春の道。
雪割草やらショウジョウバカマ。
そして出現する廃坑。
バリケードもなにもないので入ってくださいと言わんばかりですが、結構アブナイ穴のようです。
この間瀬銅山の廃坑については、このサイトがやたら詳しくて頭が下がります。
廃坑を過ぎたら一気に尾根を上がります。
パノラマタワーも見えてきました。
まだ芽吹き前の枝の間から海も見えます。
スカイラインに合流し、弥彦を目指す
ブンブンとエンジン音が聞こえてくるとスカイライン(車道)と合流します。
スカイラインとの出会いです。
スタート地点の田ノ浦が見えます。
頂上方面左にあるくと、右側斜面へ上る道があります。標識もあるのですが倒れてました。
この階段をのぼって弥彦山頂に向かいます。
坂をのぼっていくと、ここに出ます。
弥彦山の9合目です。
新潟平野側からの整備された登山道もここに出てきます。
頂上へ向かいます。
ここからの弥彦山の稜線は電波塔のオンパレードで、鉄塔マニアにはたまらない世界になっています。
登山者もいっぱいです。
社務所もあります。トイレもあります。
お札もね。
弥彦山頂に到着です。
駐車場から1時間55分かかりました。
次は多宝山のレーダードームを見に行く
おにぎり2個たべて速攻で多宝山に向かいます。
途中のレストラン。
メニュー。
多宝山はあっち。多宝山は昔は「十宝山」と呼ばれていたって話なので、看板の文字は「十宝山」。
てっぺんにレーダードームがあるのが多宝山です。
スカイラインを横断していきます。
地図標識がありました。
またスカイラインを横断します。
どんどん登ります。
ここにもカタクリ。
レーダードームです。
感電注意。
駐車場へ戻ります。
ここでトイレを借りて、炭酸水をゲットしました。
坂を攻めるヒルクライム自転車趣味の人も多いです。
一気におります。
スタート地点に戻りました。
弥彦山・多宝山・田ノ浦ルートまとめ
本日のコース
登りは写真を撮りながらのゆっくりペースでした。
下りはほとんど撮影なしです。
駐車場出発 9:00
スカイライン合流 10:36
弥彦山頂着 10:55
弥彦山頂発 11:15
多宝山頂着 11:49
多宝山頂発 12:00
スカイライン合流 12:33
田ノ浦駐車場着 13:25
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せっかく新潟まで来たんですから、ウマイものが食える宿に泊まってください。
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