日帰り登山部部長のブチョーです。
今日は、本棚の奥にあった本をひっぱりだしてみました。
昭和61年(1986年)に出版された本です。私が20代の頃に買ったものです。
お、アマゾンではプレミア価格になっています。
山と渓谷社から出版され、定価は980円でした。当時はまだ消費税がない時代でした。
カバーの裏に、著者の熱い言葉が引用されています。
平成の現代では、日帰り登山コースでも軽装のトレイルランナーが駆け抜けてゆく姿は当たり前のものになっていますが、昭和のあの当時、山を走るなんて、バカ? と思われていたのです。
著者は下嶋渓さん。ランニング登山を提唱して名前が渓谷の「渓」とはかっこいいなあと思っていましたが、これはペンネームで、本名は下嶋浩さんです。
工学博士で、専門は機械工学、機構学、ロボット工学。東京工業大学で助手、助教授、教授を歴任される一方で、この書籍によってランニング登山を提唱されました。
今でいうところのランニング登山の国際的第一人者です。
1999年、マッターホルンでの登山中に滑落事故で死去されました。
高校時代、私は山岳部員でしたので、夏山合宿のシゴキの一環として、頂上手前数百メートルから頂上に向かって走らされたことはありましたが、好き好んで山を走る人はいませんでした。
ただ、下りは転がるよう降りてきた記憶があります。
この本、復刊希望が出されています。
図書館なんかでも、探せばあるかもしれませんね。